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- 8・15、「戦後レジーム」とは

8月15日 Daily JCJ (http://jcj-daily.seesaa.net./)

 8・15。酷暑の中で一瞬の涼風を感じたのは、全国戦没者追悼式で衆議院の河野洋平議長が述べた追悼の辞だった。
 彼は93年、宮沢内閣の官房長官だった時のいわゆる「河野談話」―従軍慰安婦問題で日本軍の関与を認めて詫びた―を再度はっきりと語った。
 また「日本国憲法」という言葉を2度、積極的な意味で使い、憲法に象徴される「新しいレジーム」を国民は選択して今日まで来たのだと言った。「レジーム」という外来語をあえて使ったのは、明らかに同席している安倍首相を意識してのことだ。安倍首相は「戦後レジームからの脱却」を標榜して総裁・総理に選ばれ、1年後の国政選挙で惨敗した男である。


 いったい、安倍さんは「レジーム」という言葉の深い意味を考えて使ったのだろうか。世界史に出てくるこの言葉は、たとえばフランス革命の以前の体制を「アンシアン・レジーム」と呼ぶ、そのように使われる。つまり、革命によって打ち倒さなければ変わらないような強固な体制を指すもので、日本で言えば徳川の幕藩制度や、戦前の絶対主義天皇制・軍事国家などを指す。安倍さんは戦前の体制に日本を戻すほどの哲学や覚悟をもって語っているわけではないだろう。
 ともかく保守政治家の中にも河野議長のような歴史観を持つ人もいる。そういう人が、終戦の日に、天皇と首相の前ではっきりと愚かな為政者を批判する。そうしなければならないほど、危機が深まっているということだ。




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